前回の記事でCLについて解説しました。
今回はCLの練習方法!しかも表現力アップしちゃうオススメの練習方法をご紹介したいと思います。
▼動画で練習したい方はこちら。ルナ先生と一緒にCLの練習ができます。
表現力アップ!オススメの練習方法はコチラ!
海外旅行に行った時、言葉が通じなくて身振り(ジェスチャー)で相手に伝えようとした経験はありませんか?身振りは誰でもできる簡単なコミュニケーション方法です。
オススメのCLの練習方法はまず、手話の会話の中に身振りを入れてみることです。
身振り(ジェスチャー)はCLに近い感覚があります。身振りを会話に入れるように意識し、使い慣れていき、CLに自然と近づけていく方法です。
※CLと身振り、固定語彙の関係を表すとこのようなイメージです。
※固定語彙とは、手話の本に載っている言葉のこと。
▶︎練習方法 その① 身振りで表現する癖をつけよう。
固定語彙だけで会話を成り立たせようとする手話学習者を多くみてきました。
もしかしたら固定語彙以外を会話に入れることが慣れていない方が多いのだと思います。
まずは、固定語彙以外でも表現できることを知り、少しずつ慣れていきましょう。
まずは、一人でも練習できる方法をご紹介します。
家にある色々なコップや家具の形などを身振りで表現してみましょう!
何が正解かは気にせずに、ただ表現する癖をつけるための練習です。
テレビ→大きいテレビなのか?薄型のテレビなのか?ブラウン管厚いのテレビなのか?
コップ→湯呑みなのか?ワイングラスなのか?ビールジョッキなのか?
▶︎練習方法 その② わからない単語を身振りで伝えてみよう!
自分から何かを伝える時に手話単語がわからなかったとしましょう。
その場合、指文字で伝えようとする手話学習者をよく見かけますが、それをやめて身振り手振りで伝えてみましょう。私の経験からすると、年配のろう者さんほど、指文字よりも身振りの方が伝わります。最初はうまく伝わらなくてもいいのです。CLを取り入れる練習だと割り切って使ってみましょう。
▶︎練習方法 その③ ろう者との会話の中でCLを見つけてみよう!
身振りを会話に取り入れる練習を続けていると、ろう者の使う手話の中でCLを自然に見分けることができるようになります。「あ!この表現はこのように表すんだ!!」などの発見があります。それを真似して取り入れるだけです。これを何度も繰り返すとCLの達人になれます!笑
このような順序でCLを習得して表現力を上げ、より伝わる手話にしていくのはいかがでしょうか?是非、試してみてくださいね!
▶︎練習方法 番外編
身振り手振りを会話の中に入れる練習できる、わからない単語を身振りで伝える練習ができる場所、"手話トーク"。
聴者との会話に慣れたろう者がたくさん在籍しています。
彼らは正しい手話を使うことを求めていません。
是非練習にご活用ください!!
まずは体験から😊
▶︎学長の独り言(余談)
なぜ、この方法をオススメするかというと、私がこの方法で手話を上達させ、気がついた時には自然とCLを取り入れた手話になっていたからです。
私の手話の習得方法はろう者さんととにかくたくさん話すことでした。
お恥ずかしい話、私は手話を本や学校などで学んだことはなく、最初は身振り手振りでなんとか意思疎通を図ることから始めました。わからない単語や表現は全部ろう者さんに直接聞くのでネットなどで調べたことがありません。
そのスパルタ手話学習のおかげか、今では毎日のように色々なろう者さんから通訳のして欲しいとの連絡を受けています。(通訳士に依頼しにくいプライベートな内容のものが多い。)
実際、ろう者の使う手話は固定語彙が少なく、CLを使う割合の方が大きいと言われています。私の経験からも語彙が少なくても会話が成り立つということ、固定語彙は最低限しか必要ないと感じています。そう考えると、一生懸命、手話単語や指文字を覚えても、ろう者に伝わる手話にはならないのではないでしょうか?
また、CLはろう者が使う特有の素晴らしいコミニュケーション方法です。本やテキストで学んだからと言って習得できるものでもありません。CLを習得したい場合、やはり実践!ろう者と繰り返し話すということが一番ではないでしょうか?
この記事が少しでも皆さんの手話学習のお役に立てたら嬉しいです。
以上、学長の独り言でした。
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